出会い系サイトに5000万円騙された男性

出会い系サイトに5000万円騙された男性

出会い系サイトに5000万円。2017年も終わりに近づいてきた時期に出会い系に関する大きなニュースが飛び込んできました。出会い系サイトで騙され5000万円を使った男性が支払った金額分の賠償などを求める訴訟を起こしたニュースです。

5000万円騙されるまで

59歳の誕生日までに彼女が欲しい。

そんな思いで登録した出会い系サイトに約5千万円もの大金をつぎ込んだのに、相手の女性はサクラだったとして、関西地方に住む60代の男性がサイト運営会社に対し、支払った金額分の賠償などを求める訴訟を裁判所に起こした。

 

出会い系サイトで1人で5000万円を使うというとんでもないニュースです。こういう訴訟のニュースで出てくる被害金額の中ではトップクラスだと思います。

 

騙された男性は60代、独身。

 

正直一番騙されやすいタイプの出会い系ユーザーだと思います。

 

自分の使えるお金を持っている。しかも60代まで必死で働いてきた貯金もたっぷりあったと思います。サクラ運営の出会い系サイトからしたらこんなに美味しい客はいなかったでしょう。

 

男性はサイトを通じて「女性」と連絡を取り合ったが、会う約束をしてもドタキャンされるばかり。さらに「悪者から女性を助けるために必要」などとポイント購入を要求されるなどしていた。「女性はサクラに違いない」という男性の訴えに対し、サイト側は「実在の女性だ」などと反論。果たして裁判所はどちらの言い分に軍配を上げたのだろうか。

 

会う約束のドタキャンはよくある話ですが、注目してほしいのは「悪者から女性を助けるために必要」という謎の理由でのポイント購入要求です。普通の人はそんなことありえないと思います。ただこの男性はそれを信じて課金を繰り返してしまった。

 

サクラからしたら、かなりのヘビーユーザーのこの男性を逃したくないはず。それなのに、こんな誰もがおかしいと思う内容のメールで課金させていたのです。

 

なぜなら…

 

この時点でこの男性は何を言っても、どんな内容のメールを送っても課金して返事をしてくるとサクラ側から思われていたのです。

 

59歳の誕生日が近付き…

約5年前、男性は59歳の誕生日を前に、ある出会い系サイトに登録した。

サイトに登録すれば会員のプロフィルを見たり、会員同士でメールをやりとりしたりするのが可能になるが、それをするには有料のポイントが必要。1ポイント10円で、メールの送信は22ポイント、受信は24ポイント。会員のプロフィル写真を見るだけでも30ポイントを消費してしまう。

 

この説明を見る限り、出会い系アプリなどではなく、古くからある出会い系サイトだということがわかります。送受信に料金がかかるのは、昔からの出会い系サイトの特徴だからです。出会い系アプリでこの料金設定はありませんし出会い系サイトだとこのくらいの料金体系はよくある相場です。

意味不明のメール要求

男性はやがて、サイトを通じて「あやか」(仮名)と名乗る人物と知り合った。メールのやりとりをするうち、次第にあやかに好意を持つように。2回会う約束をとりつけたが、いずれも直前でキャンセルされてしまう。

うち1回の理由は「急用」というありがちなものだったが、2回目の理由は「悪者に追いかけられているため、身動きがとれない」。なにやら雲行きがあやしくなっていた。

あやかは会う約束をキャンセルしただけでなく、男性に「『大丈夫!』『守る!』『安心して!』って10回送って」とメールの送信を要求してきた。

もちろん、メールを送ればその分、有料ポイントを消費してしまう。同じ言葉を何度も送るよう頼むのは、はたから見れば不自然で、ポイントを費消させるための要求に思える。

ただ、男性はこれに応じてしまった。

振り込み詐欺では、さまざまな人物が代わる代わる登場して会話のペースを握り、相手の判断能力を奪う。「劇場型犯罪」と呼ばれる形態で、このサイトでも「劇場型」の展開が繰り広げられていったのだ。

男性の場合、あやかに加え、「佑美」(仮名)と名乗る人物が登場する。

同じくサイトで知り合った女性なのだが、佑美は自らを超能力者だとして、「あやかを悪者から助けるために必要」と訴え、こんなメールを送ってきた。

『ズーロア・ドッテイナユ』これを10回伝えて!

意味不明。文言はグーグルで検索しても出てこない。この文言を10回メールせよ、というのだ。

だが男性は要求に従いメールを送信した。そしてポイントがなくなると、佑美は「ポイントなければどうするの?それくらい自分でわかるでしょ?」とポイント購入を催促してくることもあった。

 

最初に男性がメールのやりとりをしたのはあやかという女性(サクラ)です。かなりの時間普通の会話をし、会う約束をしたということがわかります。最初の出会いは予想通りのドタキャンで、2回目もドタキャン。

 

この時点でサクラはこの男性は騙せる。金を使わせることができると思ったと思います。

 

「悪者に追いかけられているため、身動きがとれない」、【あやかは会う約束をキャンセルしただけでなく、男性に「『大丈夫!』『守る!』『安心して!』って10回送って」とメールの送信を要求してきた。】

 

これがすべてを物語っています。10回もこんな内容のメールを送信させる=ポイントを使わせる。というかんたんな図式ですができあがっているわけですが、ある程度のユーザーはこの時点で怪しいと感じ10回も送ってきません。ただこの男性は毎日何万円も使っていたのでしょう。だからサクラもこれでもこいつはポイントを買って返事をすると思ったのです。

 

サクラはポイントを使わせたらもらえる歩合給がある場合がある。

 

これが10回も送らせる理由です。同じ言葉を何度も送らせてポイント消化してくれるならこれほど楽なことはありません。10往復も普通の会話するのは大変です。こういうヘビーユーザーになるとなおさらです。

 

ただ男性もある日、気づいたのかもしれません。あやかはサクラかもしれないと。しかし、男性はあやかがサクラかもしれないが他の人はサクラではない。そう考えてしまったんだと思います。

 

この時点でこの男性がかなりこのサイトに依存していたことがわかります。毎日のようにログインして、毎日のように課金する。それを日常的にくりかえしていたことは容易に想像できます。出会い系サイトで一番怖い『依存』です。

 

次に男性の前に現れたのはあやかを救うことができる超能力者の「佑美」です。

 

「あやか」とリンクさせることで、「あやか」との関係は切らずに「佑美」に対してもメールをさせてポイントを使わせることができるということで、サクラ側は盛り上がったことでしょう。

 

この佑美も「『ズーロア・ドッテイナユ』これを10回伝えて!」という謎のメールを送ってきていたということです。こんな適当な内容のメールでも大丈夫というサクラ側の安心感がわかります。ただユナイテッドアローズを逆から書いただけの言葉ですが、それに対しても男性は返事をしていたのです。あやかという架空の人間を助けるために佑美の言いなりになってポイントを買わされていたのです。

 

ここまでくると男性はどれだけこのサイトを利用していたのかわかります。1人家で何もすることがない独身男性が毎日毎日お金を使って架空の人間とメールしたのです。

3年間で5千万円つぎ込み

 さらにこの2人に加えて第三の人物も登場。悪者に捕らわれたあやかの居場所を特定するためや、男性自身にも危険が及んでいるのを回避するためとして、『解読』『PASS』などの言葉をメール送信するよう要求した。

ほかにも「大金をあげるから」と特定の数字や記号をメールで送るよう指示されたこともあった。気づけば男性は、サイトを利用し始めてから約3年間で計約5千万円もの大金をサイトにつぎ込んでいた。男性はサイトの運営会社を相手取り、これまでに支払った全額の返還を求める訴訟を起こしたのだった。

「女性はサクラ」という男性の訴えに対し、サイト側は「あやかと電話で実際に話したこともある」などとした上で、「あやかは実在の人物であってサクラではない」と真っ向から反論した。

あやかは実在するか否か-。裁判所が下した結論はサクラだった。

 

ここまでいくともう同情できないという人も少なくないと思います。ネットでも「男がバカすぎる」、「これは騙される方がわるい」などという言葉ばかりでした。ほとんどの人がそう思うかもしれません。ただ、騙される方が悪いということは絶対にないです。

 

ただ出会い系サイトの世界のことを何もしらなかっただけなんです。

サイトの写真は台湾人モデル

裁判所は判決理由の中で、サイトに登録されている女性のプロフィル写真の一部が、香港や台湾の女性モデルだったと認定。その上で、サクラと認められる要因の1つとしてドタキャンの言い訳を挙げた。

あやかは「悪者に追いかけられている」と言い訳メールを送っていたが、裁判所は「明らかに不自然な理由で会うのを拒否している。サイトの会員ならこのような無意味なやりとりを行う合理的な理由はない」と指摘。あやかについて「実際に会えると誤信させてポイントを消費させるよう指示されていたサクラだった」と判断した。

さらに「仮に実在の人物でも、サイト側から指示を受けてメールのやりとりをしていた」と述べ、女性が実在しようがしまいがサクラには代わりがないとして、サイト側に支払い分の賠償などを命じた。

台湾モデル

出会い系サイトでは一時期、台湾モデルや台湾の一般人をサクラの写メとして頻繁に使っていました。このサイトも同じように台湾モデルを使って男性を騙していました。写メの台湾女性は一時期どのサイトからも利用されていました。

 

国民生活センターによると、出会い系サイトをめぐる被害相談は後を絶たない。

統計を取り始めた平成21年度の約3万3500件をピークに年々減少しているが、昨年度の1年間で約9600件の相談が寄せられた。

同センターの担当者は「減っているとはいえ、相談数は依然多い。あと少し課金すれば女性と会えたり、大金がもらえたりすると思わせて金を使わせる手口は多く、注意する必要がある」と話している。

 

この男性の唯一の良いところはちゃんとこの出会い系サイトを訴えたことです。ほとんどの被害者はサクラに騙されても泣き寝入りしてしまいます。この男性は金額が5000万円という高額なので訴えたのでしょうが、10万円でも5万円でもサイトに返金要求すればお金が返ってくる可能性はあります。騙された人は絶対に返金を要求してみましょう。専門の弁護士もいますので相談してみてもいいですし、自分でサイトにクレームを言って返金させても大丈夫です。

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